ベンチャー営業マンの米国株投資

UCLA卒の筆者が主に米国の株投資に関して投稿していきます。 40歳までに(現在28歳)アーリーリタイアを目指して、仕事に投資に没頭していきます

AT&Tの株をこれからも購入しようと思えるポイント3つ

この記事について

この記事では私がAT&Tの株を持ち続ける理由を、最新の決算資料を引用しながら説明いたします。決算資料だけでなく、米国のマーケットそのものに対しても、個人的な見解を本記事で説明できればと思います。

investors.att.com

今後も購入する理由①:アメリカの人口の増加について

え、人口から入るの!?て感じですが、大事なんですw 私は購入する銘柄は10年後や20年後を見据えて購入しますので、銘柄の決算書を細かく読み解くよりも、マーケットがどうなっていくのかまずは考えることを大事にしています。

 

まず大前提なんですけど、携帯電話のビジネスは以下の指標で評価されます。

収益モデル①:

携帯電話契約者数純増数 = 新規契約者 - 解約者数

 

携帯電話は月額サブスクリプションのサービスなので、契約者を純増させることで収益が上がっていくわけですね。

 

収益モデル②:

MRR(月額経常収益) = 契約者数 × ARPU (顧客一人当たりの売上)

 

携帯電話のビジネスは、月額で発生する通信料が積みあがっていくことによって伸ばしていくことなります。 契約者数の純増数を伸ばしながら、ARPUを伸ばすことで売り上げが大きくなっていくわけです。 そのほかにもChurn Rate(解約率)を下げて、LTV(顧客一人当たりの生涯収益)を伸ばしていく、という考え方もありますがいったんは割愛しましょう。

 

何を言いたいかと言うと、現代において携帯電話は1人1台もつ時代ですので、携帯電話のマーケットは人口が多ければ多いほど、人口が上昇していればしているほどグロースするビジネスモデルってことです。 

 

さて、アメリカの人口について見ていきましょう。なんかすごいサイト(アメリカ合衆国勢調査局)があったので、そこから引用しますが、現在アメリカの人口はおよそ3億3,000万人のようですね。 

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出典:  Population Clock

 

 

気になる人口増加数ですが、2010年から見ても右肩上がりで伸びていっているのが分かるかと思います。残念ながら増加率、という点では勢いは衰えているみたいですが。

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出典:  Population Clock

 

アメリカは携帯電話ビジネスのマーケットとして非常に魅力的なマーケットだということです。まあ、これは携帯に限らずですね。

 

今後も購入する理由②:IT業界の成長

今後も携帯電話のビジネスは好調に推移していくであろうと言える理由は、IT産業の成長がその背景にあります。

 

最近のITのトレンドは、AI、ビッグデータ、IoT、クラウド、ってところでしょうかね。未来はどうなるでしょうか? 例えば自動運転の技術が発達するでしょう。例えば、携帯電話を使って指示を出して、遠隔で家の洗濯機を操作することもできるようになるでしょう。 今後も様々なWEBアプリケーションや、モバイルアプリケーションが出てくるでしょう。

ではそれらの技術を可能にするには何が必要でしょうか。プログラミング言語やハードウェアの進化はもちろんですが、大量のデータのやり取りを可能にする通信技術が無くては成り立ちません。通信技術は5Gに時代に入り、あらゆるデータが高速でやり取りされることになります。大量のデータがデータセンターに溜まれば、ビッグデータを活用したAI産業も一層成長していくことでしょう。

 

仮説は良いからデータを出せや!っということで、以下データです。全世界でITソリューションへの投資額が年々上がっているとのことです。今後IT産業は右肩上がりに成長を続けていくのではないでしょうか。 そして、その成長を支える通信技術も比例して伸びていくと私は読んでいます。

 

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 出典:Gartner Says Global IT Spending to Reach $3.9 Trillion in 2020

 

 

今後も購入する理由③:決算を読み解く

おさらいです。 大事なのは契約者数の純増と、ARPUと申し上げました。それを頭に入れてみていきましょう。

とはいえ全体感は大事なので、まずは決算サマリーから。まずRevenue(営業収益)は、1,812億ドルです。 はい、 半端ないですね。円じゃないからね。ドルだからね。日本の企業の決算資料や決算書を読みなれていると、どれだけAT&Tが巨大な企業なのかが分かるかと思います。

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出典: 2019 | AT&T

 

次に重要な指標であるMobility Subscriber(モバイル事業の契約者)ですが、9.2%の純増です。 およそ1億6,590万人の契約者数です(ちなみにドコモは7,000万とかだったかな?)。 思わず、『in 000s とは』でグーグル検索しましたよ。

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出典: 2019 | AT&T

 

また、ARPUも見ていきましょう。

前年費に比べて、0.4%上がったと書かれていますね。Churn Rate(解約率)が若干上がっているのが気になるところですが、まあ順調に成長していると言えるでしょう。

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出典: 2019 | AT&T

 

さらにChurnRateに関する考え方もちょこっとですが、書かれていました。

『今後、成熟したワイヤレス業界で勝ちきるには、5Gの通信環境を整えて、5Gを最大限に利用したサービスをクライアントへ提供する必要がある。 携帯の契約だけでなくて、ほかの付帯サービス(例えばビデオ配信サービスとか)を加えると劇的に解約率が改善することが分かってきた。今後はよりクロスユースを促していきながら、規約率の改善に努めていく。』って感じです。

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出典: 2019 | AT&T

 

ワーナーの買収は、付帯サービスとして提供することでChurnを落とすことが狙いなのかな、と想像しました。でも、NetFlixとか、最近はディズニーチャンネルも始まりましたし、さて吉と出るか凶とでるか。。

また、アメリカの携帯電話業界は日本みたいに生ぬるくないですからね。競合もたくさんいます。

 

総論

以上となりますが、私は以下の理由がありますので、根気強くAT&Tは購入していく予定です。

・人口の増加とともに、マーケットは今後も伸びていく

・IT産業の成長とともに、大手通信会社は比例して伸びるはず

・契約者数は右肩上がりで純増しており、ARPUは高い水準を保てている

 

長かったですが、以上余すことなく語りました。それではよい投資ライフを~。

 

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